「投資家の父より息子への13の遺書」| 高橋三千綱 を読んで。集中投資のリスクとリターン。
こんにちは。
自分は趣味という趣味がないのですが、読書が数少ない趣味の一つです。小説とかも読むのですが、株式関連の書籍も読みます。
一回読んだものでも、暫くしてから再度読むと、新たな気づきがあるもので、そういった意味で、再読というのをやっています。
さて、今回「投資家の父より息子への13の遺書」を読みました(2度目)。
この本は、ファンドマネージャーを経て、個人投資家として独立し、億単位の資産を築いた父親から息子への語りかけ形式で内容が進んでいきます。
時代の変遷とともに相場の流れが変わっていく中での葛藤(格闘)が書かれており、内容に入り込んでしまいました。
この本の中で、100万円を億にする方法が書かれています。
現物100万円に信用取引も駆使し、2倍になる銘柄を見つけ、4回取引することで億に届かせるというものです。
確かに理屈上は可能なのですが、実践できるかというと、この点に関しては個人的には、うーむ・・という気がします。
まず、この方法だと1銘柄に全力2階建てをする必要がありますが、非常に危険な方法ですよね。
現物だけならまだしも、信用取引も行っているので、最悪借金を背負う可能性もあります。
あと、2倍になる株も一本調子に上昇するわけでなく、途中で下落もあるでしょうし、その際に、(借金を背負う可能性がある中で)2倍になるまで所有を続けられるのかという点です。
100万円を億にするのですから、当然それ相応のリスクは背負う必要があるのですが、実際にやってみると持ち続けるのは難しいですよ、私も利確が早く握力が弱いのが目下の悩みですw
ただ自分も、資産が少ないときはできる限り集中投資して、強い握力で株価が倍になるまで所有していくようなやり方は必要だと思っています(その時は現物で)。
最後になりますが、この本は具体的な手法が語られる類の本ではなかった(いわゆる株のノウハウ本でない)ですが、具体的な経験をもって語られており、非常に面白かったです!